今回の変更は「選択肢」の変更か、それとも「デフォルト」の変更か?
変わったのは選択肢そのものであり、デフォルトだけではない。以前はProとMaxのユーザーが設定で「Only on your computer」を選べたが、このオプションは削除され、選択中のユーザーはクラウドへ移され元に戻せないと公式に記されている。ProとMaxにとって、新規タスクの実行場所はユーザーが調整できる設定ではなく、プラン単位の固定された動作になった。
なぜAnthropicは新規タスクをクラウドで実行するようにしたのか?
公式ドキュメントは理由を述べていないため、以下は文書の内容に基づく推測だ。クラウドセッションはデスクトップ、ウェブ、モバイルをまたいで継続でき、予定タスクもノートPCを閉じていても動き続けられる。すべてをクラウドで実行すれば、クロスデバイス機能がローカルかクラウドかを区別せずに済む。これは推測であり、公式の動機の表明ではない。
タスクはクラウドで動くがファイルは自分のコンピューターにある場合、どう機能するのか?
フォルダー全体がアップロードされるわけではない。Claudeが触れるのは接続したフォルダーだけで、デスクトップアプリが開いている間に限られる。タスクが特定のファイルを必要としたとき、そのファイルのコピーがクラウドに取得される。セッションを削除すると、そのコピーもデータ保持の方針に従って削除される。アプリが閉じていると、セッションは続くがローカルファイルは読めなくなる。
今、何をすべきか?
まずタスクを分類する。通常のファイルとクラウドコネクターだけを使うものは、影響は通常小さい。外に出したくないファイルを扱うもの、またはローカルコネクター、ブラウザー使用、コンピューター使用に依存するものは、デスクトップアプリを開いたままにするか、デスクトップアプリ内のClaude Codeへの移行を検討する。既存タスクは「Download task data」と/port-task-dataで移せる。予定タスクは、新規はクラウド、既存はローカルのままと覚えておく。
Anthropicの公式ドキュメントははっきり述べている。2026年10月6日から、ProおよびMaxプランの新規Coworkタスクはクラウドで実行される。これは新しい選択肢の追加ではなく、これまであった「自分のコンピューターで実行する」という選択肢が取り除かれたということだ。
設定>一般にあった「Only on your computer」オプションは削除された。このオプションを選んだままのユーザーは、次回デスクトップアプリを開いたときに通知が表示され、クラウドへ移される。公式には「元に戻すことはできない」と明記されている。またProとMaxには、タスクの実行場所を選ぶ設定自体が存在しない。
10月6日以前にコンピューター上で開始したタスクはそのままローカルに残り、それぞれ「このコンピューターでのみ実行される」というバナーが表示される。予定タスクも同様に分かれる。新しく作成した予定タスクはクラウドで実行され、既存のコンピューターベースの予定タスクは従来どおりコンピューター上で実行される。
公式はフォルダーがコンピューター上に残ることを強調している。Claudeが触れるのは接続したフォルダーだけで、しかもデスクトップアプリが開いている間に限られる。タスクがクラウドでファイルを必要とするときは、そのファイルのコピーだけを取得し、セッションを削除すると取得されたコピーもデータ保持の方針に従って削除される。アプリが閉じていると、セッションは動き続けるがローカルファイルには届かない。
ローカルファイルへのアクセス、ローカルコネクター(それを使うプラグイン含む)とローカルMCPサーバー、Claudeがブラウザーを操作するブラウザー使用、そしてコンピューター使用は、引き続きデスクトップアプリが必要だ。作業を完全にローカルに留めるための公式のルートは、デスクトップアプリ内のClaude Codeである。既存のCoworkタスクは「Download task data」でダウンロードして解凍し、Claude Codeでフォルダーを開いて/port-task-dataを実行すれば移せる。
Coworkは常に自分のマシン上で動くという前提でワークフローを組んでいたなら、たとえば一部のファイルを外に出したくないといった理由で、その前提は10月6日以降の新規タスクには当てはまらない。今のうちに棚卸しをしよう。通常のファイルとクラウドコネクターだけを使うタスクへの影響は小さいが、機密ファイルを扱うタスクはClaude Codeへ移すかどうかを判断する価値がある。TeamとEnterpriseには組織レベルの「Run Cowork in the cloud」トグルが別にあり、このPro/Maxの変更はそれらには当てはまらない。